2015年4月15日
会社名   株式会社レグイミューン
代表者名   代表取締役社長   石井 保之
問い合わせ  取締役経営管理部長 小須田建三
  (TEL 03-5614-0007)

レグイミューンとJDRFとファイザーがTregを誘導するⅠ型糖尿病の予防と治療に関する共同研究開発で提携
―モデル動物を用いて糖尿病の予防と治療効果を示す抗原特異的免疫治療法の確立を目指す―

2015年4月15日、当社は、JDRF(国際若年性糖尿病研究財団:米国 ニューヨーク州)とPfizer Inc社(米国 ニューヨーク州)と共同で、当社が所有するα-GalCerリポソームのプラットフォーム技術を使って、抗原特異的免疫治療法の確立を目指した研究開発をするため提携したことを発表しました。共同研究開発の期間中、当社は抗原特異的α-GalCerリポソームを開発し、体内での制御性T細胞(Treg)の増加作用とⅠ型糖尿病(T1D)発症や病態進行の抑制効果を解析し、T1Dの治療法としての実現可能性を評価していきます。
T1Dは免疫システムの制御機能の破綻が原因であることが知られています。その制御機能を担う中心的な細胞がTregで、感染症や外来抗原に対する過剰な免疫応答にブレーキをかける機能を持っています。T1Dでは、自己反応性CD8陽性キラーT細胞が膵臓内に浸潤し、インスリンを産生するベータ細胞を破壊することが主たる病気の原因となっています。この共同研究開発では免疫システムを正常状態に戻すことによって、T1D発症予防もしくはインスリン使用開始時期の遅延につながる治療法を探索していきます。候補となる治療法として、当社のT1D標的抗原を封入したα-GalCerリポソーム(RGI-3100)が使われます。この独自のアプローチは、内包するT1D標的抗原による免疫治療作用とα-GalCerによる免疫制御作用を組み合わせています。
RGI-3100は、α-GalCerリポソーム内腔にT1D自己抗原を封入することにより、自己抗原特異的Tregを増加させて免疫寛容を成立させることから、既存の免疫抑制薬が引き起こす抗原非特異的な副作用を回避することが期待されます。
JDRFのチーフサイエンスオフィサーでありMDのRichard A. Insel氏は『JDRFのミッションは根本治療を見つけることでT1Dのない世界を創造することです。我々は、このゴールを実現するために、数多くの機関と協業しています。今回、レグイミューン社のユニークな抗原特異的免疫治療を用いたT1Dの新たな治療薬として開発のパートナーにできることは大変喜ばしいことです。』、『我々は生産的なコラボレーションを期待しています。』と述べています。

当社の代表取締役である石井 保之は『JDRFと新薬の研究・開発の世界のリーディング・カンパニーであるファイザー社とT1Dに関する共同研究を実施できることは我々にとって非常に光栄なことです。今後、この共同研究を通じて有効なデータを集めて行くことによって、将来的にはヒトによる臨床試験、そして最終的には、T1Dの予防そして治療に対する全く新しいアプローチを提供していきたいと考えています。』と述べています。
■JDRFについて
JDRFは、T1D研究に特化したグローバルな財団です。JDRFはT1Dのない世界を目指して、T1Dが人々にもたらす様々な影響を取り除いていくことをゴールに定めています。JDRFは世界中のパートナーと協力、T1D患者により良い治療と予防のため、有望な研究を後押しすることにより、T1D患者の生活を改善することを目的としています。1970年の設立以来世界最大のT1Dに対する慈善団体として過去45年間に約20億ドルの資金提供を行い、現在世界17ヶ国での研究支援を行っております。詳しくはwww.jdrf.comを参照ください。
■株式会社レグイミューンについて
レグイミューンは、根本的な治療法が未だ確立されていない免疫応答の異常によって引き起こされる自己免疫疾患やアレルギー疾患に対する治療法の開発を行うバイオテック企業です。同社は、白血病治療などでの骨髄移植の際に、提供者の骨髄に含まれる免疫細胞が患者の臓器を異物として認識して攻撃する、いわゆる「GVHD(移植片対宿主病)」を抑える新薬「RGI-2001」の臨床試験フェーズⅠ/Ⅱaを米国で実施しており、2014年12月に患者リクルートは終了、現在臨床試験のデータ解析を実施しております。また同時に、アレルギー、自己免疫疾患、臓器移植、酵素補充療法といった免疫制御を必要とする疾患領域の医薬品開発を進めています。詳しくはwww.regimmune.comを参照ください。