当社の技術について

当社の技術について

当社のreVax技術は、免疫制御細胞(Treg細胞)を選択的に増加させる事で免疫システムを「再教育」することができます。現在、免疫疾患等に一般的に使用されている免疫抑制剤は、免疫システム全体の活動を抑制させる事は出来ますが、これにより重い感染症や薬毒性のリスク等の弊害が引き起こされる可能性があります。これに対して、当社のreVax技術は、通常の免疫システムの活動は維持させたままで、特定の免疫疾患・免疫障害に関する免疫制御システムを選択的に再起動することができます。治療法として有効であるだけでなく、アジュバント(免疫増強剤)を利用せずにワクチンと同様な予防法としても有効であると考えられます。最近のワクチンにはアジュバントが添加されています。アジュバントはワクチンの作用を高める目的で使われる物質のことを言い、ワクチン投与の際、抗原に対する免疫応答を増強する作用のために利用されます。しかしながら、幾つかの代表的なアジュバントには脳内の運動ニューロンへの影響、発がん性のリスク等人体への悪影響を懸念する意見もあります。一方で、reVax技術はアジュバントを使用する必要がないため、ワクチン投与よりも、より安全性が高い予防技術であると考えられます。

免疫システム

免疫システム

過去数十年にわたって、バイオテクノロジー、ゲノミクス及び基礎科学の飛躍的な進歩により、人間の免疫システムの解明が進み、世界の研究者たちは免疫システムに影響を与える新たな治療法を発見してきました。一般的に、人間の免疫システムは臓器、腺及び組織のネットワークであり、免疫システムが正常に働いている場合、我々の体を異物から防御しています。この異物には、バクテリア、ウイルス並びにその他の感染症を引き起こす寄生生物及び病原菌が含まれます。通常、免疫システムが我々の体を守る働きはかなり有効に機能していますが、免疫システムは非常に複雑なシステムであるため、エラー・異常が発生する場合があり、時に健康障害に繋がる場合があります。これは、単なるアレルギー反応や花粉症等である場合もありますが、重篤な場合にはがん等の生命に関わる疾患、または体が自分の構成物質を異物の侵入として拒否する関節リウマチや全身性エリテマトーデス等の自己免疫疾患となって現れる場合もあります。 免疫システムの機能は、様々な物質によって構成されていますが、とりわけ抗体並びに2種類の重要なリンパ球であるB細胞及びT細胞が重要な役割を果たします。3つの中では最もよく知られている抗体は、特定の異物(抗原)に特異的に結合して、その異物を生体内から除去する分子です。
抗体は免疫グロブリンというタンパク質です。異物が体内に入るとその異物と特異的に結合する抗体を作り、異物を排除するように働きます。
私たちの身体はどんな異物が侵入しても、ぴったり合う抗体を作ることができます。この抗体を作るのはB細胞、B細胞に抗体をつくるように指令を出すのはT細胞です。異物が体内に侵入すると、白血球の一種であるマクロファージ(食細胞)が最初に消化分解し、感染情報をT細胞に報告(抗原提示)します。抗原提示を受けたT細胞は、B細胞に抗体を大量に作るように指令を出し、指令を受けたB細胞は抗体を大量に作り出します。 T細胞には細胞傷害性T細胞(CTL)、ヘルパーT細胞及び制御性T細胞の3種類があります。CTLは、細胞性免疫反応にてウイルスに感染した細胞を破壊し、ヘルパーT細胞は抗体及び細胞免疫反応の両方を活性化する役割を果たします。Treg細胞は、必要な場合にはT細胞及びB細胞を不活性化して免疫反応が過剰になることを防ぎます。

免疫寛容

人間の免疫システムは、体内へ侵入する病原生物の異物を攻撃する一方で、正常な状態では自己タンパクや食物等の無害な外来抗原に対しては反応しない様にコントロールされています。これを、免疫システムの寛容性と言います。この免疫システムの寛容性は、制御性T細胞(Treg細胞)により維持されています。このTreg細胞は、抗原に対する過剰な免疫反応が引き起こす自己免疫疾患においては、これを治療する直接的な方法の1つとなります。当社は現在、Tregを誘導し、抗原特異的な免疫寛容に繋がる新薬の開発を進めています。

Treg細胞を誘導するreVax技術

当社が持つ独自の技術プラットフォームであるreVax技術は、制御性T細胞(Treg)の誘導を通じて、病原性のある特定の抗原に対し、免疫寛容を後天的に起動させることを狙いとしています。reVax技術は免疫寛容の誘導を通じて、特定の免疫反応だけを抑制できる独自の技術です。広範かつ過剰に免疫を抑制し、感染症や癌進行などの副作用が出てしまう既存の免疫抑制剤とは異なり、reVax技術は好ましくない特定の免疫反応だけを選択的に抑制します。

α-GalCer

α-GalCerは糖脂質です。元々、海綿動物から分離されたCD1dリガンドで、抗腫瘍薬として開発されました。α-GalCerは健康者と腫瘍患者で、安全であることが確認されています。α-GalCerはナチュラルキラー細胞(NKT)に続いて、Tregも増殖し活性化させることが発見され、後に免疫調整剤として開発されることになりました。抗原と共にα-GalCerのリポソーム製剤を注射するとTreg細胞が効率的に誘導され、抗原特異的な免疫寛容が発生します。前臨床モデルでは、移植片対宿主病(Gvhd)、1型糖尿病、関節リウマチ、多発性硬化症を含む、多数の自己免疫疾患に効果があることが立証されました。臨床試験と前臨床試験による結果は、査読審査のあるジャーナルで1000以上もの論文がこれまでに掲載されています。 広範かつ過剰に免疫を抑制し、感染症やがんの進行などの副作用が出てしまう既存の免疫抑制剤とは異なりreVax技術を用いた当社の新薬は免疫寛容の誘導を通じて、特定の免疫反応だけを抑制することができます。

reVax技術

reVax技術

reVax技術は免疫寛容の誘導を通じて、特定の免疫反応だけを抑制できる当社独自の技術です。広範かつ過剰に免疫を抑制し、感染症や癌進行などの副作用が出てしまう既存の免疫抑制剤とは異なり、reVax技術は好ましくない免疫反応だけを抑制します。reVax技術は免疫寛容の誘導を通じて、特定の免疫反応だけを抑制できる独自の技術です。広範かつ過剰に免疫を抑制し、感染症やがん進行などの副作用が出てしまう既存の免疫抑制剤とは異なり、reVax技術は好ましくない免疫反応だけを抑制します。